つらまりブログ

つらまったりもしたけれど、私は元気です。

バスカーヴィル家の犬

今日は職場で倒れてしまって早退させてもらった。繁忙期なのに…。

昔から疲れがリミットを超えると立ちくらみを起こしてダウンする体質で、1回/1〜2年くらいでやってしまう。しかし疲れってなかなか自覚できないし、ていうか基礎疲れポイントが高いしで、何が無理で何が平気なのかいまだによくわからん。

まあでも繁忙期ということで普段よりは疲れる要素が多かったところに、昨日過集中をキメすぎたかなと反省している。


ということで過集中についての傾向と対策を考えようと思う。


過集中、それは発達障害者に与えられたあまりにもハイリスクハイリターンな唯一の武器。脳内エナドリ。常にザ・ビースト。


いけるタイプの物事に取り掛かると、時間と寝食を忘れてのめり込んでしまうために、しばしば健常者よりハイパフォーマンスで物事を行うことができる。しかもとっても気持ちいい。これだけ聞いてると夢の永久機関!ネオ人類!という感すらある。


しかし何がいけるタイプの物事になるのかは選べないし、そもそものめりこみスイッチを入れるかどうかの選択の自由も本人にない。スイッチが入るジャンルのことをやると自動的にスッと過集中状態に入ってしまう。そして別のことができなくなる。頭の中に、獲物の匂いを嗅ぎつけたら一直線に走り出す猛獣を飼ってるようなもので、非常にコントロールが難しいのである。下手をすると自分が食われる。

一度手書きPOPを職場で描いたら頭が切り替えられなくてそのあとめちゃくちゃぼーっとしてしまい、やらかすとかの実害は出なかったけどこれは持ち帰ってやらないとヤバいと焦ったりしたこともある。


過集中に入るとまず時間が止まる。というか時計を見なくなる。時計が目に入っても情報として頭が処理してくれない。3時とか4時とかの存在感のある時間になってくると多少圧が働いてやめなくてはという気持ちになるけれど(圧システムについてはまた別の記事で)。

重症な人だと寝食どころかトイレまで忘れるとか、数日続くとかいう場合もあるらしいけど、私はせいぜい数時間〜2日ぐらいかな。軽いほうだと思う。なのでまだギリギリ制御できる。


もう一つの重大なデメリットは、のめり込んだ後の反動がすごいこと。のめりこみ中、主観的には無敵モードになる。疲労を感じなくなる。しかし実際のところはスターを取ったという妄想に取り憑かれたままマップ上を爆走するマリオでしかない。ちゃんと残機は減っている。

疲労はまとめて後からやって来る。計画性のない人のクレカの請求と全く同じ構図で、給料日まで三食TKGする羽目になる。


このようなあまりにも制御が難しく犠牲が大きい武器しか装備させてもらえないのが我々なのである。キャラメイクしたやつ誰だ出てこい。

とはいえ規格外に強力なのは事実で、諸々の条件やタイミングが噛み合った場合に出せる最大瞬間風速は結構すごい。力こそパワー。そのせいでうっかりするといけるタイプの分野で成功してしまう。すると成功体験として記憶されてしまうので、そのうち過集中依存になってしまう…という感じで警鐘を鳴らしている人もいたような気がする。

でもこれしかできないからこれでやっていくしかないんだよね…。


私の場合は、勉強と、絵や工作と、文章の読み書きが過集中することになっているジャンルだ。その辺のジャンルではよく評価してもらえる(もらえた)。だけど通常では考えられないレベルで時間と労力を投入しているのである意味当然なのである。普通命(健康で文化的な最低限度の生活)を削って勉強はしないのだと気づいたのはいつだったか。

ほどほどに頑張ることはとても難しい。


今仕事でもかなり過集中頼みになっている。深夜書類に目を通していると、気がつくと2時!明日は早番!詰んだ!オワタ!といったことによくなる。でもよくないことに、今はそれで周りについていくのに精一杯なくらいで、決して評価されてはいない。

この状況はちょっとまずい。


あっ語るだけ語って全然傾向と対策考えてないうえに過集中しちゃった…。

やめよう。