みがわりノート

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空気男が子ネコ僕らにくれた

8月6日の日記。


朝は繋ぎっぱなしにしてたスカイプからの彼氏の声で起きたような気がする。今日1日の予定(午前中は互いに家で作業して、集合しておやつ食べて、どこかでしばらく作業して、トイストーリー4を字幕で見て、ご飯食べて帰る)を立ててから通話は切った。

トイストーリーほどの人気作でも、子供向けだとなかなか字幕版をやっていない。子供の頃から字幕版を好んだ(聴覚処理が弱いので字幕版の方が安心できる)人間なので自身のマイノリティ性に少しつらくなった。彼氏は彼氏で字幕で見たいほうなので、時間帯がかなり限られるにもかかわらず字幕版を観ることにしてそれを中心に予定を立てたのであった。


通話してる間はそれなりに覚醒するので私は「お絵描きしたい」とかほざいていたのだが、通話を切ると覚醒度が下がってベッドの上で倒れ込んでしまった。そこからスヤスヤと2度寝。気がつくと結構やばい時間になっていた。電車を1本逃すのが確定した。そこで服にこだわりすぎず適当に決めるという偉業を達成したものの、何か髪型に凝りたくなって普段しないくくり方(といってもヘアアレンジは髪質的にも器用さ的にも壊滅的にできないほうなので、ちょっとくるりんぱしたくらいのもの)をしていたら2本目の電車を逃してしまった。馬鹿か?


死にたくなるのを筋少を聞いてごまかしながら街へ向かった。+20分ぐらいで合流。いつもこういうときは本屋で立ち読みして待っててくれる。申し訳ない。本が読めてうらやましい。


おやつ何食べようかと街をさまよい歩いて、結局前も行ったのと同じ系列のカフェに入った。まあおいしいからいいのだ。かかっていたスプレーがパステル虹色だったのでテンションが上がった。パフェの写真を撮ったら検閲された(自分が映り込むのが嫌らしい)。


そのカフェはあんまり作業できる雰囲気ではなかったので、作業向きのところを探した。少し道に迷いながら(方向感覚死滅カップル)ファミレスに入りドリンクバーとおつまみ的なものだけ頼んだ。彼氏は本を読み、私はTODOリストを片付けていった。まず1年以上先延ばししていた脱毛の予約を行い、あんまり見てないのでお金ばかり無駄にかかっている動画配信サービスを一旦解約し、そして筋少グッズを大量に買った。サンフランシスコTシャツの黒がいつのまにかもう売り切れていたのは大誤算だった…。オレンジはうーんという感じだし。再販を待つか…。脳髄柄でめちゃくちゃかわいくて、こないだ買った脳髄ネックレスとバッチリじゃん!って思ったのだけど。まあでも一番欲しかったパーカーが買えたのでとりあえず満足。ひと段落したので仕事を少ししようと思ったけど、もうすぐ映画の時間だということでほとんど進まなかった。彼氏はずっと仕事の本を読んでいた。えらいなあ。


映画館に行ったら、字幕版はなかなかこじんまりしたシアターで上映されるようだった。何やこのアルファベット前の方やんけと思っていたら全然真ん中くらいだったというくらい部屋が小さかった。そんなに字幕は人気がないのか。無理やり見せられるたくさんの映画の予告編の中に、犬が何度も生まれ変わって同じ飼い主?のもとで飼われつづける的な話があり、モンブランケーキを思い出したがいやわりと違うなと思った。まあでもそんなに面白そうではなかった。また、アナ雪2、ライオンキング、マレフィセント2が今後控えているという情報を復習することができた。いつまで異動せずにこの店にいられるかわからないけど、ここにいる限りはキャラクターグッズとの付き合いはやめられないので、今後ディズニーが何を繰り出してくるかは頭の中に入れておいた方がいいのだ。しかしうちの店舗、ディズニーストアがそう遠くない場所にあるのに、ディズニーのグッズをあえて取り扱う意味があるのだろうかといつも思う。でもそんなことはおかまいなしで本社は取り扱い商品を決めるのだ。


トイストーリー4はかなりよかった。後でご飯を食べながら感想戦になったとき、私は物語を批評的に見る気や能力がほとんどない一方、彼氏はその辺のレベルがわりと高いので彼の語る内容にほへーすごいなあとばかり思っていた。いつも物語を消費したとき、考えるべきことの正解がわからない。いや正解などあるのか?ないのか?何もわからない。それより大部分を忘れている。


印象的だったためにそれなりに覚えていることだけを書く(ネタバレ)と、この間界隈で流行って消えていったプーさんの精神病理テスト的なものよりよっぽど主要登場人物が多彩にわかりやすく病んでいて(そして物語を通してそれを克服したりして)面白かった。ちなみに、1〜3はまともに観ていないので、1〜3を踏まえて考えるとかなり間違っていたり的外れだったりする感想も持っていると思う。


まず最初に挙げるべきはフォーキーだろう。この子は一行キャラ紹介なんかで「自分のことをゴミだと思っている」とか書いてあり、完全に(ちょっと前の)私だと思っていたのでもともと感情移入期待度が高かったが、期待以上にいいキャラをしていた。自分はおもちゃじゃなくてゴミだという確固たる信念。何度もゴミ箱に入ろうとする姿などまるで投身自殺。そしてゴミ箱の中で紙くずをお布団にうれしそうに寝ていたりする。わかる…。落ち着くんだよね。いくら何かでナンバーワンになろうともそれだけで信念が簡単に書き換わったりはしない。ウッディみたいに誰か他人に長いこと働きかけてもらわないとなかなか変わらないものだ。


だがウッディのしたことはいいことだったのだろうか?キャラクターとしてのフォーキーはたしかに可愛いが、「子供が廃材から作った人形」という意味では、今はボニーのお気に入りかもしれないがそんなの保って1ヶ月であって、結局のところフォーキーはゴミなのだ。ウッディ達ならよその子に譲られていくこともできるがフォーキーに次の貰い手のあるはずがない。フォーキーには市場価値はない。それを善意で仲間に加えるのは優しい世界ではあるがちょっと残酷だ。


しかしそれにしてもフォーキーは少々アホだ。ボニーのおもちゃ達は広い世界を知ってるわけではないからかみんなどこかちょっとアホなんだけど、それでもちゃんと小さな社会を作ってうまくやっていて、そんななかでフォーキーはひとりあんまり空気が読めない。発達障害者っぽい…。この辺から私の妄想になってくるんだけど、フォーキー:それ以外=ハンドメイド:大量生産品=発達障害者:定型発達者という構図があるような気がした。やっぱりアマチュアによるハンドメイド品は商品・製品として作られた大量生産品のクオリティには勝てない。同じ「物」だけどちょっと違うのだ。でもそのわずかな違いが効いてきて物の価値を左右する。物を作ることのある者としてちょっとそれを思った。


そんなフォーキーに仲間が登場するシーンが最後にあった。フォーキーとこの子のペアグッズとかあったらほしいけどチョイ役すぎてグッズ化されないだろうな。おもちゃ達は皆一目見て「あっフォーキーの同類だ」みたいになってて、でも二人を排斥するわけではなくて、これには少し救いを感じた。こんな風に達が達として人間社会に受け入れられる日が来ればいいけどな…。


その次にいいなあと思ったのはギャビー。最初はただのサイコパスかと思ったけどそのうち明らかになるわかりやすいコンプレックスと承認欲求。この欠点さえなければ私は愛されるはず、という気持ちを拗らせすぎている。欠点がなくなってもうまくいかないシーンが1回はさまって結局は2回目のチャレンジでうまくいっていた。優しい世界だ。


私も私でさえなかったら(この器に載っているのが別人であれば)いろんな人に愛されるのになあと少し思うけど別にもうそんなに気にしてない(コンプレックスがでかい)(主語がでかい的な)。いやもうちょっと細かい部分にフォーカスすることもできる。一重瞼とデブがわりと私のコンプレックスの中核だ。それで一時は完全に醜形恐怖だったし今も多少そうなんだけど、今はそれなりに自分の中で諦めがついている。どうしようもないしょぼいクジを掴んでしまったことを直視して受け入れるのにはちょっと時間がかかったけど、でもそれが事実だから仕方がない。


しかしこないだ「カワイイは作れる!」(意訳)的なことを彼氏に言われて私の瘡蓋は深く抉り取られて塩コショウされた。この土台で可愛いが作れないことはもうわかっているので…。それよりはルックスについては妥協していると表明してくれたほうがまだいいような気がする。とか言うと怒られが発生しそう。


話をトイストーリー4に戻すと、やはり今回すごいのはウッディだ。完全に元カノに依存するメンヘラ彼氏と化している。ウッディは長いことアンディの一番のお気に入りであり、そしておもちゃ達のリーダーでもあった。しかし次の持ち主ボニーのもとで一番でいられたのは束の間、そのうちレギュラーから落とされてししまう。ウッディを長く一番だと扱ったのはアンディであってボニーではないのだが、ウッディはその辺の境界が曖昧で、混同している。持ち主との関係はすべてアンディとの関係のようなものでなければならないと思い込んでいる。しかし別人であるボニーには明らかにウッディは必要ない。フォーキーの登場によってそれを嫌というほど見せられても(しかも当のフォーキーはその一番を享受しようとしない!)、それでも持ち主のためを一途に思い続ける美しい忠誠心……のようでいて結局は自分のためなのだ。まあでもなんやかんやあって最後にはちゃんと自分で自分の人生を選択したのでよかったねという感じ。……この雑なまとめ方本当のファンの人に見られたら怒られが発生しそう。


映画を観た後はご飯を食べた。2人で同じメニューを食べた。台湾まぜそばだったのだがとてつもなく味が濃くて、一口食べるごとに、麺を食べてから最後に投入すべき白ごはんをかきこみたい衝動に抗う羽目になった。


そしてしばらく喋ったりしてから帰った。