つらまりブログ

つらまったりもしたけれど、私は元気です。

キラキラと輝くもの

このアルバムタイトルの引用がこれ以上に似合うテーマはそうそうない。たぶん。 

 

先日、達研究(達マップ・達パワポ)をやっていた流れで、「コーピンググッズ」等と呼ばれる一群の物の存在を知った。

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コーピング、までは聞いたことがあった。ストレスコーピングのコーピングだ。ストレスで疲れてしまったら、積極的に癒しのための行動を取って回復しましょうみたいなアレだ(と理解している)。
疲れた時にいろんなリフレッシュ方法を試せるよう、予め自分によさそうな方法を大量にリストアップしておくとよいという。これをコーピングリストという。
そして、実際にリフレッシュが必要だなあという場面になったら、リストを頼ってさまざまな方法を試してみる。
その時に、これは効いたとか、いやこういう場合にはあんまりだったとかいう風に記録をつけていくと、次第に傾向が見えてきて、自分のストレスのコントロール可能度が上がっていく。

 

というような辺りまでは知っていたから、未知の複合語ではあったけれど、なんとなく「あー、ああいうのでしょ?」という想像はついていた。
「ストレス解消」「癒し」といった語句を引っ提げて雑貨屋さんの一角を陣取っている、握ると絶妙な感触でムニッとするアレとか、ポワーンと穏やかな光を発するアレとかだろ。そんで色が移り変わったりするんだろ。ゆっくりと。自動で。
あんな単純なものでストレスが解消されたら苦労しねーよ、と思っていた。人間はもうちょっとこう複雑なことを考えて生きてんだ。成型されたウレタンの塊ごときにその憂いがわかってたまるものか。もっちりしやがって。
だがしかし「センサリー」「フィジェット」などの関連ワードを渡り歩きつつ検索画面を掘り進んでいくとなかなかに興味深く、多種多様、どころかもはや奇奇怪怪とさえ言えそうな様相を呈していた。

 

特に激しい直訳調の日本語が並ぶ海外の通販サイトが一番すごい。原色の繭のようなものに笑顔で包まる子供。そんないい笑顔を向けられても戸惑ってしまう。スイングハンモックというらしい。
頭部までも包まりきって、完全に蛹化してしまったようなものもある。外から見ているとちょっと不気味だが結構楽しそうだ。こちらはボディソックスという名称が確認できた。
スクイーズのような触って気を落ち着かせるための物体だけでも色々な形があるし、手で触るためのものだけでなく足で踏むためのものもある。
もちろんこの頃話題のウェイトブランケットも出てくる。以前達界隈以外にも爆発的に流行したハンドスピナーや、それに類する「ただいじるためだけの道具」も山ほどある。

 

そんな中に懐かしい物を見つけた。砂時計の液体版とでも言うべきか、色のついた液体がぽぽぽぽぽと滴り落ちて、その雫の重みで水車を回すような形になっているアレ。
「オイルタイマー」がどうやら一番一般的な名称のようだが、「オイルモーション」「リキッドタイマー」「プレイタイマー」等何種類かの呼称があるようだ。
雫はペンのインクみたいな、明らかに食用に適さないビビッドなピンクやブルーなのに、ぽぽぽと落ちてできた玉はなんだかイクラやタピオカを思い起こさせる。
ああこれ昔よくお土産屋さんに置いてあった。見なくなったな。ていうかこれ小さい頃おばあちゃんがくれて家にもあったんだった。あれどこに行ったんだろう。よく眺めていた。
エモさに灼き尽くされた脳のうちわずかに残った部分で、この文脈でコイツに再会した意味を悟っていた。これもASD者がハマりがちなものらしい。あー。はい。
いやーでも確かにこれいいよな。全く実用性はないけど、割と欲しい。最近だと百円ショップとかで手に入るらしい。雫が坂を滑り落ちていくようなモデルは初めて見た。へええ。

 

しかし、人間は足るを知らない。いいなと思ったものでも、その味を知ったらすぐさらなる贅沢を言い出す。これちょっと滴る速度が速いんだよな。
もうちょっとこう、ゆったりと水中を揺蕩うクラゲのような……と思っていたときだった。
センサリーバッグ。
ほう。
ジップロックの中でビーズやスパンコールがぷかぷか漂い、それを眺める赤ちゃんはうれしそうだ。
とうとう赤ちゃん向けまで来たかと若干思ったが気にしてはいけない。君もなれよ楽でいいぜベイビーヒューマンとオーケンも歌っている。赤ちゃん人間に俺はなる!
だがジップロックではいまいち気分が上がらない。かわいくないのだ。閉じ具合が一目でわかる便利なチャックも、信頼の証たるロゴも。このときばかりは。

踊る赤ちゃん人間

踊る赤ちゃん人間

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そうやって途方に暮れていたときに目に飛び込んできたのがそう、センサリーボトル。
毎度前置きが長いな。

 

原理は簡単だ。というか原理というほどでもない、見たままの単純さだ。密閉性のあるビンの中に何か液体とすてきなものたくさんを投入する。以上。
画像検索には多数子供だまし的なものがヒットするが、たまに猛烈に惹かれる作品がある(センサリーボトルの多くは工業製品でなく手作り品だ)。
そのうち頭が帰納的な画像処理を始めて気がついた。そういえば私、透明なものの中に何かが封じ込められてるつくりの物体にすこぶる弱いんだった。
そういう消しゴムとかフルーツゼリーとかレジン作品とか煮凝りとかスーパーボールとか…。鉱物好きもそのせいかもしれない。大量にあったスーパーボールコレクションはどこに行ったんだろう。
おそらくはこの謎の透明フェチも特性なんだろうけど、もう特性かどうかとかはどうでもいい。綺麗。好き。惹かれる。それで十分だ。
だいたい世の中には、置物とかフィギュアとか、別に実用性はなくて単に飾って眺めるためだけのものがいっぱいいっぱいいーっぱいあって、それはそれはデカい市場を作っている。知ってた。
知ってたけど、知らなかった。今初めて知った。そういうものに課金する自由が人にはある。またひとつ発達した。おめでとう自分。

 

すばらしいことに、センサリーボトルの手作りに必要な材料はほとんど百円ショップで手に入る。ものすごく安上がりだ。まずは百均に行って、気に入らなければ手芸店にでも行けばいい。
まずベースとなる液体。ベビーオイルや洗濯糊を勧めているサイトが多かったが、私は洗濯糊のほうがよいと思った。どろっとしていて、内容物がゆったり動くからだ。
1本で750gとか入っていて、他の材料も合わせると持って帰るのが結構大変だった。
もし、もっとさらさらしたもののほうがいいなあと感じる場合はベビーオイルのほうがいいかもしれない。
次に密閉性のあるビン。私は最初「“世界”が見たい…」と思ったからかなりでかいビンにした。500mlくらいだったか。割れにくいようにPET素材のメイソンジャー風のやつ。
そして中に入れるすてきなものたくさん。メインとなるカラータピオカみたいな粒は、観葉植物用の吸水ポリマーでできたビーズだ。
私が行った店では、青系、緑系、オレンジ系、透明のビーズの在庫があったが、オレンジ系の分だけなぜか不透明白の粒が取り混ぜられていて、ずるい…と思った(青と緑が欲しかった)。
私はレジンをやるので手持ちの端材があるしと思ってそれ以外は買わなかったが、手持ちがない人はネイルコーナーや手芸コーナーを物色するとちょうどよいものが見つかると思う。
具体的な名詞を挙げるとラメ、グリッター、クラッシュホロ、スパンコール、ビーズ、パールなど。縁のない人にとってはとことん縁がなく未知語ばかりという人もいるだろうか。
なお、スパンコールやビーズは穴が開いていないもののほうが綺麗かもしれない。後でヤーンを買っておけばよかったなと思った。
レジンの中に封入する専用の小さいパーツなんかもいい感じだ。試してはいないが、逆に紙類とかだと液が染み込んでまずそうだ。

 

家に帰ったら早速作業を始めよう。ビンを開けてみると、謎のちょっとフカフカした白い円盤が噛ませてあった。
高級チョコの箱なんかによくある、クッション材兼チョコと紙箱との接触を防ぐための、要は開封してしまえば役目を終えてしまうような、そういう類のものだと思って取り外して横に避けてしまった(伏線)。

 

ここまで来たら準備は整った。後はもう全部ぶちこむだけの楽しいフィーバータイムだ。
フィーバーだ、フィーバーだ、サタデーナイトはフィーバーだ。ジョン・トラボルタの名の下に、君は踊る殺人鬼となる…って誰もわからんな。まあタイトルからして趣味に走ってるんだからいいか。

散文詩の朗読

散文詩の朗読

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吸水ビーズのボトルからトトトとぷくぷくの玉がこぼれ出る。なかなか弾力がありうっかり落とすと部屋の隅まで跳ねていく。適当に色のバランスを見ながら最初は加減して少なめに入れてみた。
続いて洗濯糊のボトルを開封。おお。屈折率の関係か一気にビーズの輪郭がぼやけた。透明のビーズはほとんど見えなくなる。
机や床に誤ってぶちまけないよう細心の注意を払いつつ、コポコポと糊を注いでいく。
少なめ少なめを心がけながら、またビーズを入れ、糊を入れ、ビーズをもう少し足し、とやっているうちに、ビンの7分目くらいまでがちょうどよい比率で埋まってきた。
正直、ここまでだけでも十分綺麗だと思う。ちょうどその辺にあった使い捨てのプラスプーン(なぜあるのか?)でかき混ぜてみるとなかなか中毒性のある振る舞いを見せるのでおお〜となる。

 

ここから先は単にどこまで凝るかの領域だ。だが私は自他共に認める凝り性だ。詰めは甘いが(伏線)。
レジン用に買ったもののいまいち日の目を浴びていなかった弾たちを、今こそとばかりに撃ちまくった。文字通り撃ちまくった。
配合はそれなりには考えつつも、ひっくり返し、ぶちまけ、浴びせた。デッドストックの総攻撃だ!
というのも用意したビンがちょっとあまりにもデカすぎたのである。いや後悔はしてないけど。常識的なサイズを選べばこうはならないはずなので安心してほしい。
「こう」というのは……ひとつまみとか入れただけだとすぐ呑みこんでしまう。世にも不思議なポータブル底なし沼である。ちょっぴり想定外。まあいいや。

 

普通、レジンなんかだと大抵作る物がもっともっと小さいので、ラメとかを入れるにしても要求されるのは量より微妙なさじ加減だ。耳かきの先どころか爪楊枝の先の世界なのである。
それが今は、よく焼けたトーストに残り少ない蜂蜜をボトルから絞り出すがごとく、ラメのボトルのお腹をペコペコパフパフ押さえまくっている。あるまじき光景!
まあ、パジコさん(手芸用品メーカー大手)のラメは専業作家さんでもない限り使っても使っても使い切れないくらい入ってるからいいんだけど…。ちなみに今回のボトル作りをやり終えても、まだラメはなくなっていない。

 

ひとしきり中身を入れ終わったら、蓋を閉めて揺すってみる。
見たかった“世界”がそこにはあった。深々と降る雪のように、輝くラメが、金色の幾何学パーツが、極小のブリオンが、ゆっくりと沈んでいく。
反対に、洗濯糊よりも軽い水で満たされたビーズはさらにゆっくりと昇っていく。うっとり。
これはかなり中毒性のある合法ドラッグだ。個人差はあるかもしれないが。
中でもクラッシュホロはかなりいい味を出している。風情のある言い方をすれば、北欧の夜空を包む凍れるオーロラをこっそりと削り取ってきたかのような神秘的な輝き。
風情のない言い方をすれば、1ロットに1パックしか入っていないという伝説のキラカードならぬキラ鰹節といった趣だ。出汁は多分取れない。

 

ビン上方と蓋との間に空間があると逆さにしたとき綺麗に落ちにくいことに気づき、洗濯糊をギリギリまで追加。とそれに合わせてビーズやラメももう少し追加。
ビーズはさすがに体積が大きいので、入れ方を間違えると溢れる危険性があるので注意だ。ラメの体積は無視できるのでガンガン入れよう。ある程度入れたほうがよりドラッギーに仕上がるかもしれない。

 

そしてここにクソデカセンサリーボトルが完成した。やったね!

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クソデカセンサリーボトル(高さ約20cm)

いじくり回しているうちに、遠心力を使うように振ったほうが綺麗に内容物が攪拌されることに気がつく。
振っている最中はペットボトルを洗っている人みたいになってしまうがドンと机に置くとうーんやっぱりうっとり。水族館のクラゲの水槽レベルのポテンシャルがあるのではなかろうか。
それが500円ほどで作れてしまうのだからすごいぞセンサリー。

 

とか思いながら遊んでいたら伏線回収の刻(とき)が来た。あれ?これじんわり漏れてる?
まあちゃんと蓋を上にしとけばこれ以上漏れることはないよねと思い、そのように安置してその日は寝た。漏れ方は本当にじんわりだったし、夜遅かったので。
翌日、Google先生にお伺いを立てると、密閉性の有無はパッキンの有無によるということがわかった。パッキン?パッキンか……(左上に「資料」と書かれたバッキンガム宮殿の写真が脳内を横切る)……最初に横に避けてしまった円盤ってもしかしてパッキン!?
そういえばこれまでペン立てにしようと思って買ったメイソンジャーにもそんな感じのものがついていたし百均で買った別のビンにもやっぱりついていたしいやでもこっちのビンにはついていただろうかあっビンにゴム的なものがもともと塗りつけてあるのね……。
そんな思考が瞬間的に駆け巡り、私はひとつかしこくなった。アホが常識を得ただけだけど。

 

とするとこのフカフカディスク…パッキンをビンの中に入れなければいけないのではないか。そうすれば漏れは防がれるはずだ。
というわけで蓋を開けなければならない。が、どうしたことかものすんごく固くてびくともしない。
腕力に自信があるほうではないが、それにしても温めても滑り止めを使っても開く気配がない。漏れた糊が固まってるせいかと思い削り落としてみたが関係なさそうだ。
その後しばらく格闘して気がついた。ここまで固いということは中が減圧してしまってる…?
仕方ない、空気穴を開けよう。レジン用のピンバイス(手回しドリル)を買っておいてよかった。手芸にハマると工具が増えていく。金属には使うなと書いてあった気がするがちょっとくらいいいだろ…。
幸い付属のパッキンは水筒などによくある帯状のものではなく円盤状でど真ん中を塞ぐから、蓋の中心に小さな穴を開ける分には問題ないのだ。
キュリキュリと慎重にドリルを回す。程なくして無事なんとか穴開けに成功し、空気が入った瞬間蓋は簡単に開いた。なあんだ…。
パッキンを蓋にセットし蓋を閉め直すと、もう漏れはなくなったようだった。まあでも逆さにして放置するのはやめといたほうがきっと無難だ。

 

そこまで考えて閃いた次なるアイデアは「飲料用として実際に使われていたビンならかなりの密閉性が最初から保証されているのでは?」ということだった。
家の中を漁ると、ちょうどよさそうな酒瓶が二つ見つかった。
水色のガラスでできたミニチュアサイズのボンベイサファイアのビンと、頂き物の焼酎飲み比べセットのうちの一本だった、一升瓶をぎゅっと小さくしたようなビンだ。
余っていた糊の量的にもちょうどよさそうだ。吸水ビーズもまだあるし。もう2本作っちゃうか!

 

ミニ一升瓶はなかなか口が狭い(伏線2)。ビーズが一つずつしか入らない。しかも割り箸でキュポンと押し込んでやらなければ入ってくれない。
少しだけビーズと糊を入れ、そこでいらんものが目に入ってしまう。余っている入浴剤の存在だ。入浴剤ってお湯に色つくし、着色料として使えるんじゃね?と思ってサラサラと糊の中に投入して思い切りシェイクしまったのが運の尽き。
入浴剤だったものはみるみるうちに腐海に生えていそうなカビめいた物体になり、あっという間に巨大なゴム状の塊に変化してしまったのだ。ワオ。
何かの成分が反応して糊を固めてしまったらしい。糊が無駄に……っていうかこの塊どうやって出せばいいの?(回収2)

 

我ながら気づくのが遅い、というか作業中にいかに脳を使っていないかだ。さながらコイツは実体化したアホという概念だ。
この物体、弾力がありそうなのがまだ救いだろう。割り箸でつつくとぶよぶよしている。カチコチだったらどうしようもなかった。この柔らかさならなんとかビンの口まで持ってこれたら引っ張って取り出せる気がするが…。
割り箸を突き刺してみたり、ワイヤーを使ってみたり、ピンセットは太すぎて入らず、アートナイフは刃が抜けて焦り、などなど格闘すること30分。
結局「割り箸を突き刺したままビンの壁に押しつけ、そのまま螺旋状に持ち上げてくる」ことでどうにかこうにか引っ張り出すことに成功した。
常温で固体、青色、弾力ありというのがアホの化学的性質らしかった。世界初であろうこの実験結果にイグノーベル賞でももらえないものかと思いながら、ゴミ箱に捨てた。

 

♪見つけた入浴剤(ソルト)はぶちこむな センサリー! センサリー! という電波を受信したのでここで成仏させておく。

ヤンガリー

ヤンガリー

  • 特撮
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  • ¥255
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気を取り直して再びのフィーバータイム。作業工程はあまり変わらないので割愛。
ミニ一升瓶のほうは星モチーフや黄色味を足し、グラデーションの効いたゆめかわ風味にした。元々「芋焼酎」と筆文字のラベルが貼ってあったとは思えない仕上がりだ。
ミニボンベイのほうは銀ラメとグラデーションパールを主力に、アクセントに赤いハートを一枚だけ入れたちょっと大人っぽい雰囲気だ。とてもじゃないがこれで子供はあやせない。
アホの析出実験のせいで糊が結局足りなくなったのと、変化をつけたいなという気持ちもあり、それぞれ水で薄めて粘度を変えた。ビンのサイズ的にも多分これが合うはずだ。

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ゆめかわ芋焼酎とオシャレボンベイ

 

センサリーボトルは見て癒されるためのものだが、作る過程もなかなか癒しがある、と作っていて思う。創作系の趣味全般に言えることかもしれないが、箱庭療法的な側面があるのだ。
それでいて敷居はかなり低い(これ誤用って言われるけどじゃあこの意味はどう言ったらいいん…?)と思う。
パーツを自由に配置して封じ込めるという点ではレジンと近いが、こちらは結構一式揃えるのが大変(お金もかかるし、最初何が必要かわかりにくい)だし、一度作ったものは固まってしまい動かない。まあ、だからこそアクセサリーなどには向くのだけど。
私はまだなんとなく知識があったからすんなり入っていけたし、レジンはレジンでめちゃくちゃ楽しいのだが、普段は全く創作系の趣味をやらないという人にとってはちょっと敷居が高すぎるのではないか。
一方センサリーボトルはそんな人でも取っ付きやすいはずだ。必要最低限の材料がすごくシンプルだし、基材となる洗濯糊なんかは完全にやっすいので十分だし、中に入れるパーツもかなり百円ショップで揃う。
レジンで安い材料を使うと、かなりうまくやらないと結構見るからに安っぽくなってしまい、またそれがマイナスに響いたりもする。
でもセンサリーだと案外百均パーツばかりでもいい感じになったり、というかチープさが逆にお土産物屋さんを想起させるようないい味になったりするのだ。
もし凝りたくなったらビンやパーツにお金をかければいいし、とりあえず安い材料で手軽に試行錯誤もできる。圧倒的にお金のかからない趣味だ。

 

ていうかこれ全世界的にもっと流行ってもおかしくないとさえ思っている。
なにせコイツらめちゃくちゃ映えるのだ。キラキラだもの。みんな大好きインスタ映えだ。お洒落なお酒や化粧品のビンを使えば攻撃力倍増だ。何と戦っているのか。
ハーバリウムやスライム、それにタピオカが突然ブームになったりした世の中なのだから、次はセンサリーが来てもそんなにおかしくはない。
パーツやビンの雰囲気次第で、トロピカルにもコズミックにもフェアリーにも、グロテスクにさえもできるだろう。アイデア次第だ。
何なら、ストローの穴やカップの隙間を塞いで固定してしまえば、タピオカドリンク風のセンサリーだって作れそうだ。そろそろブーム終わりそうだけど…。
私は写真ヘタクソだが、もっと技術のある人ならセンサリーの透明感とキラキラ感を最大限引き出せることだろう。浮遊する様子を動画に撮ってもいいし。
ただ、パーツたち動くし、動きは重力次第なので、うまいこと撮るのは結構難しいのだけど。

 

後はそうだなあ、絶対子どもはこういうの好きだろうなと思う。まあ元々小さい子向けのおもちゃだし。要は子どもも達も感覚が未発達なんだろう。
親子で一緒に作るのも楽しそう。自由研究なんかにも最適だ。やろうと思えば、比重とか、混色とか、屈折率の話とかにも繋げられる。
ただ、ぶちまけリスクはあるので、ゴミ袋とか敷いておいた方がいいかもしれない。お子さんの年齢によっては誤飲にも注意だ。

 

うーん、そろそろ飽きてきたし、たぶんもう書くことも残ってないのでこの辺で終わりにする。なんつー終わり方だ。
また思いついたらひっそり更新するかも。
これを読んで作ったよという制作報告をもらえるととてもうれしいです。