17の冷めた瞳に問いかける

最後の一錠ずつのおくすりセットを昨夜飲んで寝たためか比較的疲労感なくぱっちり目が覚めた。あと2日おくすりなし…。

ここまでちょっと暗いネタが続いたので、好きなものについて語ってバランスを取っておこうと思う。


私は筋肉少女帯というバンド、及びオーケンの書く歌詞の世界観が大好きだ。信仰しているといっても過言ではないくらいに好きだ。何かHELLSINGみたいだな。

そのわりにまだライブに行ったことはない(初めてのことがこわい)のだけど今度初めて行くつもり。グッズもこないだ初めて通販で買ったとかいうそんなレベル。メンバー個々人の人となりにはそんなに興味がなく、誕生日とか別に言えない。あんまり真っ当なファンじゃない。

でも、出てる曲はほぼ全曲網羅する勢いで押さえてるし、歌詞が精神に影響を与えすぎていて(なので信仰という表現がぴったり)、何かというとすぐ歌詞の一節が思い浮かぶ。人にそれを伝えたことはほとんどないけれど。実はこのブログのタイトルも歌詞や曲のタイトルから取ったものばかりだ。検索してみると元ネタを知れるだろう。

たぶんこのブログもゆくゆくは全曲レビューに近いことになっていくと思う。

そして世代でもないのにどうして出会ったかという話もそのうち書いておきたい。


筋少で一番好きな曲は何か、と聞かれるとやっぱり私は「小さな恋のメロディ」だと思う。

私は基本的にメタラーなのでああいうメタルに寄ったような曲がどうしてもグッとくる。筋少は自称ロックバンドだし世間的にもそう知られているようだけど、橘高さんがいるためか結構メタルな曲も少なくない。まあロックの中の1ジャンルがメタルらしいので間違っちゃいないのだけど。うーん音楽のジャンルの話はよくわからん。


話を戻すと、この曲を最初に聴いたとき前奏が仰々しすぎて鳥肌が立ったのを覚えている。劇的で仰々しいメロディ大好き。しかも前奏超長い。


歌詞に登場しているのは、どうやら年齢的に多少落ち着いたらしいオーケン自身と、なんだか厭世的な17歳の女の子。

「17の幼い君を抱きしめる」というフレーズと最初に出会った時私は15歳だった。17歳。高2。世間的には17は幼いのか…と思った。今ならその感覚がわかるけど。 

17歳に近づいていった2年と、17歳の1年と、17歳を追い越していった後も、ずっとこの曲を聴いている。もうこの曲も10年近く大好きでいる。曲中の女の子はずっと17歳だ。


「あたし今日ね 昔の映画を観たの『小さな恋のメロディ』よ」

このフレーズのせいで、あまり映画に親しんでなかった当時から私は(昔の)映画にいい印象がある。いやまあ他の曲にも映画とかシネマとかたくさん出てくるのだけど。作られた虚構の世界ならではの美しさ。世界の上澄みという感じがする。今職場でちょこちょこ面白い映画に連れていってくれる映画好きの先輩と仲良くなれて幸せだ。

小さな恋のメロディ」という作品も元ネタ聖地巡礼として観なければなと思っている。


歌詞中で女の子が語ることには、劇中の二人はトロッコに乗って逃げていく、らしい。

そのトロッコはどこに行ったのか?という問いに対し「きっと地獄なんだわ」という女の子の答えが畳み掛けられる。

なんだろうこの救いのなさというのか危うさというのか。


2番はもっと危うい感じがする。二人とも心中しそうな勢い。

世界への憎しみはもう忘れたと語るオーケン(?)。そして二人は死んでもただ消えるだけだから怖くないというようなことを語り合う。

この冷静なようで衝動がマイナスとなって内に向かってしまったような感じ。


この曲の真髄はラストのセリフにあると思う。前奏と同じメロディに乗せられて静かに語られるセリフに鳥肌のスタンディングオベーション

「いや、ちがう 我々が思うほど この世界は哀しくプログラムされちゃいない

何より もうこれ以上 君の周りに 不幸の存在を 俺は 認めない」

全編壊れそうな危うさ全開で通しておきながらここに来てこういう一縷の希望をちらつかせるようなことをする。そのバランス、匙加減が憎い。

ていうか「認めない」っていいよね…。あるとかないとかじゃなくて認めない。意思の強さを感じる。このぐらいの強さで大人に守られてみたかった。もう大人なんだけど。


なんか結局ちょっと暗くなってしまった。けれどとにかく私はこの曲が世界で一番好き。